イスラエルの建国について

宇野正美著「ユダヤと闘って世界が見えた」光文社 参照

(1)イスラエルの建国はシオニズム運動によって1948年5月14日になされた。

1897年のスイスのバーゼルで開かれたシオニスト会議で、シオニズム運動の指導者テオドール・ヘルツルがイスラエル再建を呼びかけ、ロスチャイルドらの協力をとりつけパレスチナに入植地を確保していった。

2度にわたる世界大戦の間をぬって1948年5月14日(年数=4、月数=5、日数=5)にイスラエル再建に成功する。

初代首相のベングリオンはアシュケナジー・ユダヤ人であり、他の歴代首相もアシュケナジー・ユダヤ人である。

*シオニズム運動⇒世界各地に離散していたユダヤ人が祖先の地イスラエルの首都エルサレムのシオンの丘に帰ろう、そしてイスラエルを再建しようという運動であり、その推進者はアシュケナジー・ユダヤ人たちであった。シオニズム運動の推進者をシオニストという。

(2)現在のイスラエルは二重構造により成立している。

支配階級はアシュケナジー・ユダヤ人であり90%を占める。

被支配階級はスファラディ・ユダヤ人で10%を占めている。アシュケナジー・ユダヤ人は8世紀にユダヤ教に改宗したカザール人の子孫であり、聖書でいうユダヤ人ではない。

スファラディー・ユダヤ人はアブラハム、イサク、ヤコブ(イスラエル)の流れをくむ本当のユダヤ人である。

しかし偽のユダヤ人たるアシュケナジー・ユダヤ人が支配階級をつくり、スファラディー・ユダヤ人を虐待している二重構造になっている。

*アシュケナジー・ユダヤ⇒アシュケナジーとはノアの子どもであるヤフェトの孫がアシュケナズである。(ノア⇒ヤフェト⇒ゴメル⇒アシュケナズ)。このアシュケナズの子孫がカザール人である。それゆえセム系民族ではなく白人系である。

*スファラディー・ユダヤ⇒セムの子孫であるアブラハム⇒イサク⇒ヤコブ(イスラエル)の子孫であり、聖書の言うユダヤ民族である。

(3)アシュケナジー・ユダヤ人とは何か?

アシュケナジー・ユダヤ人についてはハンガリー生まれのアシュケナジー・ユダヤ人ジャーナリストであるアーサー・ケストラーが「第十三部族」(邦題「ユダヤ人とは誰か」宇野正美訳)の中で明快に論証している。

アーサー・ケストラーは自らの民族のルーツを捜し求め、ついにアシュケナジーユダヤ人が8世紀にユダヤ教に改宗したカザール人であることを突き止めたのである。

そして全身全霊をかけてルーツである「第十三部族」を書き上げた。

しかしシオニストユダヤの活動家たちは「第十三部族」の刊行に怒らないはずがない。

その結果アーサー・ケストラーは不可解な死をとげたのではないかと宇野氏は疑問を投げかけている。

(私はシオニストユダヤ人(アシュケナジー・ユダヤ人)によって殺害されたと推測している。)

(4)何故イスラエルはアラブ諸国を攻撃するのか?(「ユダヤと闘って世界が見えた」P88-89参照)

1967年6月7日(年数:5、月数:6、日数:7)に第3次中東戦争が起きた。

この時イスラエルはアラブ諸国のうちエジプト・ヨルダン・シリアを攻撃した。

そしてエジプトからシナイ半島とガサ地区を奪いヨルダンからヨルダン川西岸とエルサレムの東半分を奪い、そしてシリアからはゴラン高原を奪い占領した。

以後35年間にわたりイスラエルはシナイ半島をエジプトに返還した以外、それらの地域を占領し続けている。

国連が国連決議242号、338号を突き付けて占領地から撤退するように迫ってもイスラエルは1インチたりとも占領地を返そうとしなかった。

それどころかエルサレムの東半分とゴラン高原を一方的に併合してしまった。(東エルサレムこそエルサレムの中心部で、今はイスラムのオマール・モスクがあり、かつてのソロモン神殿があった旧市街地である。)

このことは世界中のどの国もイスラエルの政策を認めていない。

しかし自分たちのものであるという法律を勝手に作って併合してしまったのである。

したがってそこに住んでいるパレスチナ人たちは法律上イスラエル人となったわけである。

<コメント>

イスラエル(1948年5月14日⇒年数:4、月数:5、日数:5)は最悪の波動の時に戦争したため、世界中の非難がくるのは当然である。しかしアシュケナジー・ユダヤ人は次の論理により反論するのである。

(5)アシュケナジー・ユダヤ人の論理(同書P89-92参照)

彼らは2千年前、自分たちの先祖がこの土地に住んでいたのだから、この地域は奪い取ったものではなく、奪い返したものであるという論理を展開し続けた。中にはその根拠として聖書の言葉を引用する者もいる。

「私はあなたとの間に、又後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして私はあなたとあなたの子孫の神となる。私はあなたが滞在しているこのカナンのすべての土地をあなたとその子孫に永久の所有地として与える。私は彼らの神となる。」(「創世記」17章7-8節)

  1. 神はアブラハムの子孫にカナンの全土を与えると約束した。
  2. しかもカナンの地、今日のパレスチナの地をその子孫に永遠に与えるといったではないか
  3. したがってヨルダン川西岸、ガサ、さらにエルサレムなどはわれわれに与えられたものである。

という論理を展開したのである。

さらに「・・・あなたの妻サラがあなたに男の子を産む。その子をイサクと名づけなさい。私は彼と契約を立て、彼の子孫の為に永遠の契約をする。イシュマエルについての願いも聞き入れよう。必ず私は彼を祝福し彼の子どもを増やし繁栄させる。彼は十二人の首長の父となろう。私は彼を大いなる国民とする。しかし私の契約は来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと立てる」(創世記17章19-21節)

  1. イサクの子孫であるユダヤ人のほうがイシュマエルの子孫であるアラブ人より上位である。
  2. したがってユダヤ人たちはこの土地を神から与えられたものとして永久に保っていかなければならない。
  3. これを返すことは創造主なる神の約束を反故にすることになる。
  4. 自分たちは創造主なる神に従うが故に占領地を広げ、そこに入植地をつくっていくのである。

という論理である。

<反論>

自分たちの先祖が2千年前にこの地にいたとしてパレスチナにイスラエル国を建国したのはアシュケナジー・ユダヤ人でありアブラハム・イサク・ヤコブ(イスラエル)とは何の関係もない。

スファラディ・ユダヤ人たちは建国後に集められたのである。

ユダヤ教徒カザール人が2千年前に自分たちがここにいたと主張してもそれは嘘である。

したがってイスラエル建国自体が虚偽の上に成り立っていることになる。

神はアブラハムの子孫に対して約束したのであって、中央アジアにいたカザール人に約束したわけではない。

(6)なぜアメリカは膨大な財政赤字を抱えながらイスラエルに30億ドルを超える無償援助を与え続けるのか?(同書P163-165参照)

アメリカがユダヤに支配されているからであるが、アメリカ独特のテレビ伝道の洗脳パワーにもある。

シオニストたちの勢いの前に多くのアメリカ人やヨーロッパ人たちは彼らがユダヤ人というかぎり、聖書で言うユダヤ人の子孫であろうと錯覚していたためである。(私も最近まで錯覚していた。宇野氏の著書を読みわかったのである。)

テレビ伝道で登場するのが「創世記」12章3節の言葉である。

「あなたを祝福する人を私は祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族は全てあなたによって祝福に入る」

  1. ユダヤ人を祝福しなかったらからアメリカやヨーロッパ各国は神に呪われる
  2. 今からでも遅くない。ユダヤ人を祝福すべきである。

これに輪を掛けていくのがキリスト教会の中のシオニストたちであった。

テレビ伝道者たちはイスラエル建国は聖書で言うユダヤ人すなわちアブラハムの子孫によってなされたと決めつけてイスラエルに限りなく援助をするように求めるのである。

(7)このままだとイスラエルはどうなるのか?(同書P118-P119参照)

アシュケナジー・ユダヤ人であるジャック・バーンスタインはつぎのように語っている。

「ほとんどのユダヤ人は無神論者である。あるいは反神の宗教ともいえるヒューマニズムに従っている。だからユダヤ人とは宗教的な人々でありイスラエル建国は聖書預言の成就であるととらえるのは神話でしかすぎない。しかもユダヤ人が単一民族であるというのはもっと神話である。アシュケナジーとスファラディの間には完全な区別がある。これこそその最大の証拠である。イスラエルで行われている人種差別はイスラエルという国家を遅かれ早かれ自滅させてしまうことになるだろう。」

イスラエルは偽のユダヤ人であるアシュケナジー・ユダヤ人により強引にパレスチナに打ちたてられた国家である。さらに真のユダヤ人たるスファラディー・ユダヤ人たちが偽のユダヤ人たるアシュケナジー・ユダヤ人の支配下におかれ虐待されているとすれば、彼らユダヤ人たちが本当に先祖の地を取り戻したとは言えないはずである。それゆえ現在のイスラエルは聖書の預言どおりハルマゲドンの決戦の場所となり終焉を迎えることになっても仕方がないといえる。

<コメント>

イスラエルが何故アラブ文化・アラブ社会を嫌悪するのか分かる気がする。なぜなら本物のユダヤ人ではないからである。

本物のユダヤ人であれば同じアブラハムの子孫としてアラブ諸国と共存共栄をはかり、戦争を放棄し日本のように平和で自由で平等の国を築くはずだからである。

「聖書で言われているユダヤの民とは日本民族のことである」という結論は多くの日ユ同祖論者によって証明されている。

しかし終末の日は誰にもわかっていない状況である。

私は現時点の研究から推定すると2030年〜2037年にイエスの再臨(天照大神の降臨)がなされると考えている。

イエスが再臨する場所はエルサレムではなく日本の伊勢神宮の本宮となる伊雑宮だと考えている。

再臨したイエスと千年王国を築くのは日本人(聖書のユダヤの民)だからである。

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